こんにちは。
ベーやんです。
なんだか急に寒波がきて自転車に乗る気がより一層なくなってしまったのですが、皆さんいかがお過ごしですか?
まだまだ寒くて都内でも朝晩は路面凍結もありますので、皆さん注意して乗ってくださいね。
さて今日はフレームの専門的な話をしていきたいと思います。
長くなるので数回に分けていこうかと思います。
では行きましょう。
皆さん「ジオメトリー」って聞いたことありますか?
新しく発売されるフレームや車体で、僕らはこのジオメトリーを見て乗り心地?を想像します。
近くに自転車店があればお店の方にオススメのサイズや乗り方に合ったものを選んで頂くことができますが、近くにお店がない方やOnlineでしか販売されていない車体やフレームを購入するときはこのジオメトリーを参考にサイズ選び出来ればと思います。
自転車を始めてみたいという方で各社のページを見ているときにチラッと見たことがあるかもしれません。
SimWoksさんからお借りしました。こういった図ですね。
こういった図を「ジオメトリー表」と言います。
この図から一番分かりやすいのだと一番下の「Wheelbase(ホイールベース)」かなと思いますが、前後輪のホイールの中心の距離(長さ)のことです。
車やバイクでも比較的耳にする箇所かと思います。
では次にこちらの図。
この2つのうち、上の図は先に紹介したものと同じです。
各名称の記載がないだけのもの。
下の図がそれぞれの箇所の数値(長さや角度)ですね。
このジオメトリー表を見てどんな感じのフレームなのかを想像します。
この数値はKona Bikes ROVE ALというモデルのジオメトリーになります。
上のサイズが俗にいうフレームサイズですね。
フレームサイズはメーカーによって数字表記もあれば「S, M, L」などの表記もあります。
また「54サイズ」といってもメーカーによりジオメトリーが異なるので適用身長も変わります。
Konaの場合は「SIZING & FIT」と推奨される身長も別で記載してくれています。
では図の数値を見ていきましょう。
まずはこのKonaのジオメトリー表の「2. Toptube Effective(水平換算 )」、図の一番上の「2」ですね。
数値の表から2を各サイズで見ていくと48サイズは516mm、52サイズは530mmという風に見ていきます。
Toptubeの表記はメーカーによりこの「水平換算」された「Effective」記載のある場合ともう1つ、単純にパイプの長さをそのまま計測された数値があります。
Toptubeの長さ表記が2つある場合は「Effective」の方を参考にして頂いた方が良いでしょう。
またこのKonaのジオメトリー表のようにEffectiveの記載がなくても2の長さは図でも水色の点線が上に伸びて2番の線がある場合は水平換算(Effective)の数値となりますのでここの頭に入れて頂ければと。
話は戻りまして、各部図と照らしあわせて数値の見方は同じです。
メーカーにより1,2,3に当てはまる箇所は違いますので確実に「2がToptube Effective」という訳ではありません。
その都度ご確認ください。
ざっくり推奨身長で選んでいいのですが、乗り方や用途によってワンサイズ上げたり下げたりする場合がありますが、これは特殊といっていいでしょう。
ただ同じ身長の人でもみんな手足の長さが違ったりするのでどちらのサイズにも当てはまる身長の方はこのジオメトリー表を決め手とする方もいます。
ここまでジオメトリー表の見方は分かっていただけたでしょうか?
補足としてメーカーによっては各部の名前の横(主にtop tube、seat tube)に「c-c」や「c-t」と記載されている場合があります。
「c-c」は「センターtoセンター」、「c-t」は「センターtoトップ」になります。
これは自転車のフレームは形状が違えど「パイプ状」のものが繋がれています。
「c(センター)」はこのパイプの「中心」を意味しています。
図の2も点線を辿ると、フレームパイプの中心から中心になっていますね。
次に「1のSeat Tube Length」を見てみると、BB(ボトムブラケット)と呼ばれるフレーム図の下の丸い部分、ここの中心からパイプの端までが1となっていますが、この場合の1は「c-t」になります。
BBの中心(センター)からパイプ一番端(上)のトップまで、これが「c-t」となる訳です。
図がなくて数値だけの記載の場合に参考にしてみてください。
基本は各部の番号と数字表の番号や名称に当てはめていくだけです。
とても長くなりそうなので、今回はここまでにしておきます。
今回でジオメトリー表の見方が分かってもらえたら嬉しいですね。
それではまた。