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ハンドメイドとマスプロダクション

ハンドメイドとマスプロダクション

こんにちは。
ベーやんです。

涼しいを通り越して肌寒い日も多くなってきて改めて冬が近づいてきているのを感じます。

ライドやランニングなど大体のスポーツをするにはちょうどいい季節です。
同時に食欲だけではなく物欲も刺激されます。

みなさんあまり意識されたことはないかもしれませんが、自転車業界にとってはちょうど2023年モデルの発表だったり、早いところは来月からデリバリーなんていう時期でもあります。
新型コロナウィルスやロシア-ウクライナ間の戦争により未だ遅れの出ているものが多いですが、供給に関しては納期が短くなったりして戻る傾向にあります。

そんな中、先日アメリカのハンドメイドフレームを手がける『Sklar Bikes(スカラーバイクス)』より、初となる量産型プロダクションモデルの「Super Something」が発表されました。

『Sklar Bikes / Super Something』

Sklar初となる言わばマスプロモデルですが、そもそもマスプロとは?という方にも分かりやすいように説明させて頂きますと、要は「大量生産」のことを指します。
ハンドメイドビルダーは通常ユーザーのオーダーを受け、その人の思う使い方や体型などを相談して、その人の為にフレームを作る「オーダーメイド」となるわけですが、オーダーメイドとなると必然的に値段も高くなります。
また使用者のオーダー内容に合わせて製作される為、使用用途が限られたりする場合も多いです。

しかし今回のような量産型はあらゆる人が手に取る事が前提としてあるので、汎用性があったり、ユーザーによって様々な完成形態が生まれます。

Sklarのビルダーであるアダムも若くしてすでに多くのフレームを製作してきましたが、オーダーメイドとなると出来上がりオーナーの元へ行くとそこで完結してしまうのです。
それはそれとしてあらゆる人にも手にとってもらえるよう今回の量産型モデルが誕生しました。

量産型である為、製作は台湾製となっていますが現在の台湾製を侮ってはいけません。
作る場所は異なっても、パイプ選び、ジオメトリーの考案や細かな細部の設計指定はアダムが納得いくように作り上げられています。

ではこのSuper Somethingがどういったフレームか見ていきましょう。

フレームのジャンルとしては「グラベルバイク」タイヤクリアランスを考えると「モンスタークロス」の方がちかいでしょうか。

まずフロントはシングル仕様のフレーム設計です。
その為、フロントシングルの最大チェーンリングサイズは44Tまでです。
ここですでにお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、これはレース向けフレームではありません。

最近ではグラベルレースもどんどん高速化しており、フロントダブルがほとんどを占めています。
もちろんこのフレームでレースに出ることもできますが、最大限の力は発揮し辛いでしょう。
逆に普段使いから休日のバイクパッキングやロングライドなど使用できる幅が広いです。
レース向けになってくると普段使いとしては使いにくくなりますから。

タイヤクリアランスは27.5/2.1 or 700/55Cまでのクリアランスがあるのでオンロードからオフロードまで楽しむことが可能です。

またこのフレームの標準フロントフォーククロモリ製のフォークとなりますが、ENVE社のAdventure Forkと互換性のある設計になっている為、カーボンフォークをインストールして軽量、高速化に向けてカスタムすることも可能です。

リアエンドにはParagon Machine Worksのスライドエンドを使用しているので、シングルスピードとして組むことも可能です。
こういった面では多用途なフレームでしょう。

サイズも48cmから58cmまで2cm刻みで展開されるので160cmくらいの方から190cmくらいの方まで使用できます。(サイズ選びはご相談ください)

Sklar最大の特徴であるトップチューブのカービングも各サイズしっかりと反映されています。

Sklarとしては60〜90mmのステム、42Cのタイヤを念頭に設計がなされていますが、それ以外のサイズでも問題はありません。
みなさんのライディングスタイルに合わせて組み上げてみましょう。

フレームカラーは「Ocean Blue/Green」と「Honey Dijon」の2色展開。
量産型といってもここまでこだわったフレームは数が圧倒的に少ないでしょう。
下手すると全世界分でも100本もないのでは…

10/28にプレオーオーダーが開始されますが、日本では現在Sklarの窓口になっている『Circles World Distribution』(以下CWD)さんが日本販売分を確保してくれているので、CWDさんと取引のある店舗様でオーダーを受け付けてもらえます。

もちろんtempraでもオーダーは受付可能です。
納期は2023年の1月から2月頃。
意外とすぐで驚きです。

正直僕もかなり気になっています。
CDWさんではSklarを始め「BlackCat Bicycles」「DeSalvo Custom Cycles」「HUNTER CYCLES」「Retrotec Cycles」「Seven Cycles」「SyCip Bikes」「Steve Potts Bicycles」といった多くのハイドメイドビルダーの窓口として展開をされているので、この各ブランドへのフレームオーダーをtempraから、またはCWD取引先店舗様からオーダーすることも可能です。

ハンドメイドのフレームが一番良いという風潮?もありますが、僕は必ずしもそうだとは言いません。
CannondaleやSpecializedなど多くのマスプロメーカーのバイクも良いです。
ただマスプロでは細かな使用用途はカバーできなくなりますが、その点ハンドメイドはカバーが可能です。
なので、それは乗り手であるみなさん次第。

単にハンドメイドバイクへの憧れからオーダーするのも良いでしょう。
ハンドメイドビルダーにもそれぞれの特色があるので、自分の使用用途にあったビルダーや、思い描く思想が似ているビルダーなど選ぶ理由も様々です。

今回のSklarのようにハンドメイドビルダーがこのように量産型を製作する事もそこまで珍しい事ではありません。

しかしハンドメイドビルダーが提案する量産型だからこそ気になる部分が多くなります。
こういったところが自転車選びの楽しいところでもあります。
今までマスプロしか乗ってこなかった方はハンドメイドを乗ってみる、逆にハンドメイドの車体しかなくてマスプロを手にした事がないなんて方もいるかと思います。

僕も今までRalegh、Panasonic、SurlyやAll-City、Salsaといったマスプロしか乗ってきませんでしたが、HUNTER CYCLESを手にして乗った時は自転車の新たな一面が見えました。

それぞれの思う概念の一線を超えてみて新たなフレーム選択の1つとしていかがでしょうか?

ご注文、ご相談お待ちしております。

 

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