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カーボンってどうなの?

カーボンってどうなの?

こんにちは。
ベーやんです。

今回はタイトルの通り「カーボン」についてお話ししてみたいと思います。

言うなれば前回の話とも繋がってきますかね。

まずはじめに僕はカーボンバイクを所有してません。

「じゃあなんでお前がカーボンの話をするんだよww」って思われるかと思いますが、所有はしてないけど使用した経験などからのレポートとなります。
僕ら自転車業界の人でもそれぞれが「違う視点」を持っているので、この所有してないけど違う視点でお伝えできればと思います。

tempraで自転車をご購入くださった方や、足しげく御来店頂いているお客様から最近ちらほらとご相談をいただく「カーボンフレーム」、でも実際お客様もそれぞれ疑問や不安などがあり手を出せていない方が多いなと感じています。
なので今回はカーボンフレーム(バイク)について進めて行きます。

そもそも皆さん「カーボン」にはどういったイメージをお持ちでしょう?
「軽い」「強い」「値段が高い」「デリケート」などのイメージをお持ちではないでしょうか?

カーボンとは「炭素」のことを指しており、カーボンも様々な使用用途があります。その一部として自転車フレームにも用いられている炭素繊維と樹脂を複合した「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)」があります。

カーボンは比重が鉄に比べて約4倍ほどの差がありますので、同じ質量の場合は鉄より軽く、強度のあることから大まかに「鉄より強くて軽量」と言われることが多いです。

先にデメリットから言えば、カーボンフレームは鉄(クロモリ)やアルミに比べて値段が高いわけで、これは単にコストがかかる素材だから。
ここでいうコストも様々なことの総合的なものを言っているので、その辺は自習でお願いしたいですが、一応めちゃくちゃざっくりいうと素材(炭素)の値段が高い、加工までの手間がかかる、生産性が低いなどが挙げられます。
単純に手間がかかるのです。
はいコストの話はお終い。

デリケートな面に関しては「炭素繊維」つまり「繊維」なので「引っ張る」力に対して強いのです。
それに反して引っ張る方向ではないところからかかる力には弱いのです。
自転車のカーボンフレームが「乱暴に扱うとすぐに壊れる」というイメージが強い部分はカーボンならではの軽量化にあります。
軽量化かつ強い繊維素材ですが、これをできる限り軽量にするにはどうしても素材の使用量が減ります。

生地モノで言えば耐久性ギリギリまで薄くした分軽量になっていると言えばいいでしょうか。
結局そうなってくると扱いはデリケートになってしまいます。

カーボンフレームは乗車した際に加わる力(繊維が引っ張られる方向など)が考えられて作られています。
その為それ以外の力がかかってしまうと破損してしまうという事からデリケートと思われています。
これは自転車に限らず全てのカーボン製品でも同じ事です。

ではいよいよカーボンが自転車としての良し悪しに入っていきます。
長くなってすいませんね。

これはtempraで取り扱いしているSalsa Cycles Warbirdというカーボンフレームになります。
重量はフレーム(ヘッドパーツ付き)、フォーク,前後スルーアクスル、シートクランプ付きで約1780g。
身近なもので言えば2Lのペットボトルの水より軽いです。
先にも話した比重の軽さ故に軽量なフレームができます。
ゴウがこのwarbirdに乗っていますが、現在の車体の重量は8.6kgになってます。

じゃあ自転車の軽さのメリットは何か?
1つとして「登りが楽になる」と言われますが、これは言うなればその通り。
地球では重力がかかります。
重力がかかる為、傾斜のある場所では下の方へ転がっていきますよね?
この事から上り坂では下に行こうとする力が軽くなれば単に弱くなるので「登りが楽になる」と言われるわけです。
ただ誤解を生むことが多いのですが、登る力をアシストするわけではないので、速く登れるのか?というとそこはあなたの脚次第。

他にも軽量の特徴としては、発進時、停止時の加減の良さです。
出だしは軽いのでトップスピードに到達するまでが早いです。
また停止時も軽いので比較的弱い制動力でも減速しやすいです。

ただ軽さ故のデメリットは一定速度の維持の難しさ。
皆さん「向かい風」と「追い風」って自転車じゃなくても体験した事ありませんか?

軽いと風への影響が出やすいです。
ながーーーーい直線道路でも向かい風だと進むスピードが落ちてしまいます。
逆に追い風の時はグングン押されて進みます。

また自分の体力などにも影響されやすいです。
つまりスピードに関しては周りの環境や乗り手の影響を受けやすいということになります。

なのでカーボン素材のフレームは経験者向きというか、セカンドバイクの方が自分の用途にあったものを選べるかと思います。

スピード面での軽さのメリットデメリットはありますが、単純に重量だけで見たらどうかというと、軽いisジャスティスです。

写真のようにOMM BIKEなどで押し上げが必要なシチュエーションや、バイクパッキングでもグラベルライドでも「車体を持ち上げる」シチュエーションが考えられる場面では軽さは最大のメリットです。

特に輪行が楽になります。
単純に輪行時に車体が重いからヤダって方もいると思いますが、軽ければ輪行もそこまで苦ではなくなるでしょう。

ただ耐久性があるといってもやはり大きな衝撃は避けたいので、輪行時はぶつけたりしないように注意しましょう。(クロモリもアルミでも注意しましょう)

 硬さについては単純にクロモリより硬いです。
アルミと比べると、、、難しいですね。
素材だけではカーボンの方が断然柔らかいですが、自転車フレームは各社乗り方に応じて、アルミもカーボンもクロモリも硬めに作ったり柔らかめに作ったりしてるので、アルミフレームの方が硬いですけどめちゃくちゃ柔らかく作ってるアルミフレームとめちゃくちゃ硬く作っているカーボンフレームとを比べると、カーボンの方が硬いかもしれません。

両方を一気に比較したことがないのでそこはなんとも。
ただ衝撃吸収性でいうとカーボンの方が吸収してくれるので、まぁ柔らかいってのが正しいかもしれません。

こういった感じでなんだかんだカーボンはコストが高い、昔ほどではないけど扱いがデリケートなのは結局ついて回るのかもしれません。

ただ乗れば確実に今まで乗ってた自転車との差が明らかに感じます。
それを良しとするかどうかは乗り手次第。

自転車でもさらに高級品なのは仕方ないですが、体験することに価値はあると思います。

所詮自転車でしょとは思わないで頂きたい。
値段だけだと高いですけど高いだけの価値はあるでしょう。
それは趣味のものならなんでもそうじゃないでしょうか?

釣りもハマれば竿やリールも買い替えると思います。
いいものが欲しいとも思うでしょう。
それは車もバイクも同じと思います。

なので気になってる方は少し背伸びしてみても良いのではないでしょうか。

長い話になりましたが、参考にしてもらえたらと思います。
直接のご相談もお気軽にお声掛けください。

次回は、、、何の話と繋げましょうかね?

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