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オススメしない物と機能美

オススメしない物と機能美

こんにちは!
テンプラサイクルのゴウです。

自分は物を購入するとき、特に高額の商品の場合は即決で買うか、メチャメチャ悩んでレビューや自分の使い方に合っているか考慮して買うかの2パターンです。
よほど以前から欲しくて発売されるのを待っていた物でない限り、高額の商品を買う時は悩みます。
消費玄人になると、この悩んでいる時間も愉しいという事らしいですが、自分はまだその境地には達していません。
買うか悩んでいるうちに売れてしまうのではないか、買ったらその後の生活はどうしようか、など不安がつき纏いとても楽しめる状況ではありません。

 

 

 

それでも考え抜いて購入を決断した高額な物は、自分が思っていた以上に楽しい経験や感情が得られ、購入後に後悔はほぼありません。
最近組んだBrother Cyclesの「THE ALLDAY」も購入を考えたとき正直自分の自転車利用の外にある自転車だと思い、何度も買うのは止めようと思いました。
しかし自転車の使い方が研ぎ澄まされていくにつれ、その使い方だけに固執して自転車本来の自由な使い方から外れるのではないかという不安もあり、今後の自転車の楽しみ方の輪を狭めないための可能性として「THE ALLDAY」に賭けたのでした。
そして、それは間違いではなかったと思ってます。
以上、自転車を増車した言い訳でした。


 

 

 

自転車や部品について、いろいろオススメ商品を紹介していましたが、
今日は敢えてオススメしない物について書いてみたいと思います。
それは自分の通勤自転車KEPLERに付いている目立たない部品。

 

 

 

 

ダイナモライト...ではなく、
カスタムバッグサポーター(日東製パーツ+木の棒)

日本が世界に誇る自転車部品メーカー 日東のラックパーツを組み合わせたバッグサポーターです。
バイクパッキング界隈のギアに詳しい方はSNSなどで見たことがあるかもしれません。
元ネタはUltra RomanceのブランドRon's Bikesで売られていたPac Deckというサポーター(現在は販売休止中)
他にもShovel Researchというガレージメーカーも同じ用途のバッグサポーターを発売しています。
自分がこのバッグサポーターをオススメしない理由として、以下の理由があります。

 

 

1: 対荷重や耐久性が不明

日東オフィシャルの製品ではなく、日東のラック小物だけを使用しているので正確な対荷重が不明。
また部品自体が正しい用途から若干逸れているので安全性も不明。
自分は2年間使用して、平均1.5~2kgほどの荷物を積んでサポーターの部品に異常はありませんでした。
5kg以上の重い荷物を常に積んで走るのには適していないと思います。

(先日、日東の福島工場に見学に行った際に日東の吉川社長につなぎ棒の対荷重を聞いてみたところ、つなぎ棒4本で支えるのは5kgが限度とのことでした。つなぎ棒2本だとその半分くらいかも)

 

 

(日東の工場内にあったハンドルの耐久試験機。ハンドルに繰り返し負荷をかけて耐久性を確認している。この横にラックの耐久試験機もありましたが写真を撮り忘れました)

 

 

 

2: 意外と良いお値段

このバッグサポーターを現在作ると、つなぎ棒¥2200~、ダルマネジ¥1700×2、クリップバンド¥1800~と部品の合計で¥7400以上かかります。
安価なフロントラックなら余裕で買えてしまうお値段。
そして何より大きいフロントバッグと併せて使う物なので、バッグも買わなければいけない。
これは大きな出費になります(ものによって3万〜7万円ほど)
ちなみにカゴよりバッグの方がいろいろと便利なのですが、この話は長くなるので今回は割愛します。

 

 

 

 

3: 一度使うとやめられない中毒性

 便利過ぎるんです。
大きいフロントバッグだと何でも入るし、スーパーへ買い物行く時も長距離のツーリングもキャンプライドもこの一台で賄えてしまう万能さ。
結果、通勤での使用率9割以上で休日に他の自転車に乗っても買い物に行く時はこの自転車。
他の自転車がおざなりになってしまいます。
利便性は自転車自体の性能を超えることがあるので、安易なカスタムは危険です。

 

 

(テンプラカスタマーのT様のSALSA。大きなサドルバッグを使っているので、リアタイヤと干渉しないようにサポーターを装着)

 

 

 

4: フロントだけでなくリアにも使える

大きいフロントバッグ専用のバッグサポーターかと思いきや、リアのサドルバッグのサポーターとしてもタイヤ干渉を防ぎます。
後ろににわざわざラックを付けて自転車を重くしなくて済みます。
キャラダイスのような横幅が広いサドルバッグでも、横棒の長さを調節すればバッグが変に撓まず形を維持して取り付けることができます。
これではリアラックが売れなくなってしまうので、自転車屋にとって頭が痛い問題です。

 

 

 

(以前乗っていたCRUSTはバッグサポーターが付けられない仕様だったので、重い物を入れるとフロントバッグがフレームに干渉してハンドリングが不安定だった)

 

 

5: バッグがタイヤやフレームに干渉しない快適さ

 これがこのバッグサポーターを使う最大の理由かもしれません。
以前は大きいフロントバッグを使っていて、バッグがフレームに干渉してハンドリングが渋くなったり、重い荷物を積むとタイヤにバッグが擦りそうでヒヤヒヤしたものです。
大きいフロントバッグの機能的なデメリットを解消するバッグサポーターは、今では自分の通勤自転車に無くてはならない部品です。

 

 

 

 (以前はフロントラックにバッグを載せたりしていましたが、フロントラック単体で使うシチュエーションがほぼ無く、バッグも一度付けたら外ずさないのでフロントラックからサポーターに切り替えました)

 

 

最近は自転車用品の値上げでフロント/リアラックの価格も上昇しています。
気軽に買えていたラックたちも気が付けば手の届かない存在に。
そんな時はもう一度本当にラックが必要なのか考えてみてもいいかもしれません。
機能美という言葉があるように、機能していない物には美は無いと思っています。
今回紹介したのは全ての自転車乗りにオススメできるバッグサポーターではありませんが、大きなフロントバッグやサドルバッグを使っている自転車乗りは一回使って見てもらいたいです

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